ごあいさつ
会員の皆様におかれましては、平素より学会活動に対し、ご理解とご協力を賜り、心より感謝申しあげます。世界中に様々な変容を強いたcovid-19でしたが、漸く2023年5月8日から5類感染症に分類が移行することになりました。本学会も2020年度・2021年度・2022年度大会と3大会がオンライン開催でしたが、本年漸く対面開催を予定しております。
今年度の大会は、2023年11月26日(日)に東京農業大学 世田谷キャンパスを会場とし、実行委員長 鈴野弘子教授のもとで開催致します。大会テーマは、「感覚生理と官能評価」です。はじめに、基調講演「「味を感じる味細胞:そのルーツと驚くべき機能」につきまして、東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科 岩槻 健 教授に最近の味覚研究の成果についてお話いただきます。その後シンポジウムに移り、メタボローム研究や嗅覚受容体、in silicoスクリーニングなど、各分野を代表する、京都女子大学食物栄養学科 成川 真隆 准教授、大阪大学産業科学研究所生体分子反応科学研究分野 黒田 俊一 教授、公益財団法人かずさDNA研究所先端研究開発部シーズ開拓研究室藻類代謝エンジニアリングチーム 櫻井 望 チーム長、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻食と健康科学共同研究講座 益田 勝吉 特定教授に話題提供いただき、討論会では、活発な議論を交換したいと思います。また、例年同様に研究ポスター発表も開催致します。久しぶりの対面開催で、3年間できなかった交流を深め、ご研究の刺激になりましたら幸いと存じます。
感覚器官と官能評価の研究は共に発展しながら、より新しい評価手法が探求され、ヒトの感覚器官の特徴を生かした精度の高い評価技法が創生されることを期待しつつ、大会のご挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 日本官能評価学会
会長 飯田文子