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ごあいさつ

 会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 日本官能評価学会は、2016年9月に一般社団法人として登記され、定款にそった学会運営がスタートしました。それに伴い各種規程類の整備が必要になったことから、2017年には会員規程、会費規程、役員報酬規程、旅費規程を整備しました。また、企業部会の見直しをおこない、その構成員を会員有資格者のみとすることとしました。これからも、流動的に変化する環境に合わせて、フレキシブルな学会運営に邁進していきます。
 今年度の大会のメインテーマは、「AI・人工知能と官能評価」に決定しました。
 昨今、AIや人工知能という言葉を目、あるいは耳にしない日はありません。まさに、AIブームとも言える状況です。そもそも、AIの開発は「人間の知能はコンピューターで再現できる」という仮説から始まったと言われています。近年センサーや情報技術の進歩により、グーグルやアマゾンドットコムといった企業がそれぞれ自動運転技術、あるいは自動配送技術の研究などが進められています。巷間、農業の担い手不足や高齢化の中、農業の自動化も近いと言われています。こうした技術を可能にしている背景には、少なくとも機械が学習する元データが豊富にあることが必要です。
 一方、官能評価では、人の五感を通して知覚する感覚や、感情、価値観などを測定対象にしています。これらには、人の意識や意思が大きく反映されてきますが、AIは情報処理する機械なので、人のように味・香り・色・肌触りなどを知覚したり、好き嫌いの感情を測ることは難しいように思われます。また、官能評価の結果をもとに、モノづくりの現場では、言葉との紐づけにより品質の設計やその作り込みなどクリエイティブな作業へと展開したりもしています。その際、人や組織を動かすリーダーシップも必要となります。モノづくりの多くの現場では、長年にわたって培われてきたノウハウや職人の技が価値あるものとして、受け継がれている姿もあります。
 私たちは、このような現状を踏まえ、AIへの期待とともにAIに何ができるのか。それを研究開発、あるいはマーケティングの現場で、どのように活用したらよいのか。また、AIと人の棲み分けは、今後どのようにあるべきか。このような課題に対する認識を大会を通して共有化したいという趣旨で、今回のテーマになりました。多くの皆様方の参加とともに、活発なご議論を切望しております。

  • 一般社団法人日本官能評価学会
    会長 小塚 彦明

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